フェレニウス法ではすべり土塊を図のように、適当なスライスに分割し、スライスごとに滑動力と抵抗力を求め、最後に全体を集計して安全率を求めます。
ここで、滑動力は各スライスでの土塊重量のすべり面方向への分力となるため、以下のように示されます。
滑動力=W×sinα
一方、抵抗力はすべりに抵抗するせん断強さで表され、クーロン式を基にして求められます。
ここで、すべり面に垂直な応力はW×cosαであり、すべり面長をℓとし、平均間隙水圧をuとすると、抵抗力は以下のように示されます。
抵抗力=c×ℓ+(W×cosα-u×ℓ)tanφ