斜面安定6

フェレニウス法による斜面安定解析

 斜面の安定解析式には様々なものが提案されていますが、実際の使用はフェレニウス法がほとんどであります。他の方法としてはビショップ法やヤンブ法などがありますが、特殊な場合のみに採用されています。

フェレニウス法はフェレニウスにより1927年に提案されたもので、簡便分割法とかスウェーデン法などとも呼ばれています。

 安定解析式での安全率(Fs)は以下であります。

 

Fs=[すべり面に抵抗しようとする力(抵抗力)]÷[すべり面に沿って滑ろうとする力(滑動力)]・・式①

フェレニウス法ではすべり土塊を図のように、適当なスライスに分割し、スライスごとに滑動力と抵抗力を求め、最後に全体を集計して安全率を求めます。